新宿三越アルコット(旧三越新宿店)が本日(間もなく)閉店します。閉店後、この建物はビックカメラになります。
「新宿三越アルコットが閉店へ 跡地は最大級ビックカメラ」(Fashionsnap.com News 2011. 5.12)
全店で閉店セールをやっているようですが、最大テナントの「ジュンク堂書店」は、斜め向かいの紀伊國屋書店よりゆったり落ち着いて立ち読み(座り読み)できて大好きな書店だったので寂しい限りです「ジュンク堂」のユニークな閉店イベント、「本当に売りたかった本フェア」が話題になっていたので、是非行きたかったのですが、酷っどい天気になり、新宿まで出る気力をなくしてしまったので、このエントリーにて惜別の辞としたいと思います。
個人的に、なくなると影響のあるテナントはジュンク堂くらいですが、三越新宿店時代からの風格のある外観を残しつつキラキラした華やぎを付加した「アルコット」は、「新宿通り」の顔のひとつだったと思うので、閉店して家電量販店になってしまうのはとても残念です。
10年くらい前に、一時期、新宿通りが家電量販店だらけになって「秋葉原化」したことがありましたが、その後、整理されて、景観的には落ち着きを取り戻していました。なのにまた新宿は「秋葉原化」の波に飲み込まれてしまうのでしょうか?(というか秋葉原がすでに家電の街というより「萌え系サブカル」の街へと変貌しているので、「秋葉原化」とは言えないかもしれませんが。)
アルタ側よりアルコット方面を臨む。手前の2つの店舗は、量販店系の「ウォッチ館」ですが、確か10年くらい前に「秋葉原化」が進んだ時はもっとギラギラで「いかにも安売り街」という風情になってしまっていました。商店会との話し合いもあったのでしょうが、今では一見して家電量販店とは気づかない小洒落た外観になっています。
アルコットの並びのアパレル店(昔、taka-QとかIseyaの名で営業していた辺り)。真ん中の「Universal-Language」(元Iseyaだっと思います)のファザードは、木の質感を生かしたなかなかオシャレなデザインでポイント高いですね。右側は元taka-Qの店舗。改装中のブルーシートがかかってますが、半年以上前に撮った写真なので、今はもうとっくに完成してるはずです、、、)。
この一角は大型店舗と一体開発されず、ずっと小規模店舗として軒を連ねていますが、だからといって古臭い形態の店として時代から取り残されるわけでもなく、写真のように数年に一度は外観も改装されて常に時代にキャッチアップしています。「そこそこお洒落」で「抜群に賑わっている」新宿通りの「街並み」の雰囲気は、伊勢丹や丸井やアルコットのような大規模店舗と、このような小規模店舗の絶妙の配合バランスで成り立っていると思います。
アルコット跡に入る「ビックカメラ」がどのような外観になるのか分かりませんが、なんとか「新宿通りらしさ」をぶち壊す「いかにもな」デザインには、してほしくないものです。
(おまけ)。デパート業界の横綱、「伊勢丹新宿本店」。デパート業界の衰退の中、伊勢丹が三越と同一資本となったことも、三越新宿店の業態変遷のキッカケとなりました。しかし、デパート不況をものともしない世界有数の集客力を誇るこの店舗が「ヨドバシカメラ」になってしまうことだけは120%ないでしょうw。
新宿三丁目交差点。マルイ側から伊勢丹を引っ掛けて明治通りを臨む。角の白いビルも以前は一階は銀行だったはずですが、いつの間にかファッションビルになっていますね。このへんの雑踏と「気取りすぎないキラキラ感」のバランスが実に新宿らしい。下町側に住むようになってからめっきり新宿に行く回数が減りましたが、行く度に「居心地のよさ」を感じます。最後にもう一度お願い。ビックカメラさん、新宿通りを靖国通り(歌舞伎町)のような「ギラギラ」な街にはしないで頂戴ね!!
コメント
ビックロができるということでここにたどり着いたものです。 今更ながらコメントさせて頂きます。 秋葉原は萌えとサブカルの町から大手家電量販店の目立つ街になってます。現にメイド喫茶などは経営が厳しく、潰れていってるそう出す。(バックに怖い人達がいる店舗以外は) またヨドバシカメラを煽ってるように感じましたが、一店舗あたりの売上、集客数はヨドバシのほうが圧倒的に高いですよw。