JR東日本は6日、国の重要文化財で、開業当時の姿に復元する工事を進めている東京駅丸の内駅舎を来年6月に一部開業すると発表した。ホテルや海外旅行者向け案内所なども含む全面開業は同10月を予定している。 来年6月に開業するのは改札や通路がある駅舎の1階部分。戦時中に焼失した3階部分などの開業は同10月になる。復元箇所の外観は同3月末には見えるようになるといい、赤レンガで知られる1914年の開業当時の姿が蘇る。 2007年10月に完成した同駅八重洲口の43階建て高層ビル「グラントウキョウノースタワー」の増床部(地上13階、地下3階)の建設は来年8月末に終了する。2つある高層ビルを結ぶ歩行者デッキなどの完成は13年秋頃という。 |
完成予想パース引用元:JR東日本プレスリリース
2011年7月の様子。丸ビル屋上から。リリースによると来年3月末には工事用シートが取り払われ、内装の完成より一足早く、赤レンガの壮麗な外観が姿を現すようです。
駅ビル改修工事といっても、重要文化財の復元ですから、工事は細心の注意を払って行われているのでしょうし、高層ビルの建設と違って、鉄骨がどんどん上に成長していくわけでもないので外からは工事の進捗状況はほとんど伺い知ることができません。今年春ごろ南北2つのねぎ坊主屋根が姿を現してから後、あまり変化が見られなかったので、まだまだ時間がかかるのかと思っていましたが、ようやく来年春には東京の玄関口から工事のゴチャゴチャ感が一掃されすっきりするわけです。
一方、こちらは某所からみた八重洲口の様子。写真右端のグラントウキョウノースタワー増床部(大丸東京店が入居)の完成は来年8月末。中央をつなぐデッキ部分と大屋根「グランルーフ」の完成は、さらに1年後の13年秋頃だそうです。
完成するとこんな感じ。低層の歩行者デッキにテントみたいな屋根がつくだけのシンプルな構造だからさっさと完成するのかと思ってたらここが一番時間がかかるんですね。深夜バスターミナルもあり、丸の内側に比べて24時間人通りのある中での工事は素人が思うよりずっと大変なんでしょうね。引用元:JR東日本プレスリリース
「グランルーフ」は南端の一部がすでに姿を現し、丸の内側の赤レンガ駅舎との2-shotがみれます。1階部分に入る高速バスターミナルの新受付カウンター・待合室などはすでに新装開店しています。
八重洲口グランルーフと丸の内側で建設中のJPタワー。素直に完成が待ち遠しいですね。