青梅街道に面した成子天神社の一の鳥居。両脇をマンションに挟まれた細長い参道の奥にこじんまりとした「鎮守の森」が見えます。
二の鳥居前からみた拝殿。青梅街道沿いの喧騒からうって変わった静寂に包まれます。想像していたより雰囲気のある神社です。
創立は延喜3年(903年)。当時、菅原道真が死去し嘆き悲しんだ家臣が道真の像を大宰府から持ち帰り祀ったのが始まりであるという。その後鎌倉時代、源頼朝により社殿が造営された。しかし江戸時代に入り寛文年間に起きた火災によりそれまでの記録や社宝などが焼失してしまい、現在地に移転。その後第二次世界大戦中にも空襲により社殿が焼失している。1966年に鉄筋コンクリート製の社殿を造り現在に至る。付近が新宿新都心の高層ビル街に変わった現在も、周辺の人々から信仰を得ている。 祭神は菅原道真。 |
境内を見下ろすようにそびえる西新宿八丁目成子地区再開発ビル。
実はこの神社の境内に高層マンションを建設する「成子天神再生プロジェクト」という計画が持ち上がり、神社と地域住民・氏子との間でひと悶着起きているのをご存知でしょうか?高層マンションを建てるのは境内のどのエリアなのか大変気になったので色々と検索してみましたが、大手メディアの記事はヒットせず、成子天神社「再生プロジェクト」非公式サイトというところでのみ計画のレイアウトが分かりました。
それによるとどうやら社殿横のこの社務所を取り壊して超高層マンションが建つようです。う~ん。細かい事情が分からないし、氏子でもなんでもないのでコメントは避けますが・・・、どうなんでしょうね?この計画。まあ図を見る限り境内の樹木の多くは保存されるように見えないこともないですが、う~ん・・・。そこまでししないと神社の維持管理運営費用を賄うのが苦しいと言う割にはずいぶん立派で洒落た社務所だなあ、という一参拝者としての素朴な印象を述べるに留めておきます。部外者なので。
社殿裏の駐車場。計画ではここに14階建ての中層マンション建つようです。右手の森は富士塚のある場所。う~ん・・・、駐車場にはみ出している樹木は守られるのだろうか?そして参拝者が見る光景は建て替え後の歌舞伎座のような感じになるのだろうか?う~ん・・・・。
ウィキペディアによると大正時代に創建されたとかいてあるけど、なんか縄文時代の祭祀場の遺跡みたいな感じ。
富士塚ごしに青梅街道沿いに建つ新宿オークタワーを臨む。計画が実行されると、この森の向こうの視界は30階建てのマンションで完全に覆われます。う~ん、どうなんですかね?天神さま。
コメント
はじめまして。在りし日の成子天神を探していてたどり着きました。 本日、成子天神の鳥居が切られました。高層ビルを建てるためのダンプが入るためのことでしょうが..残念です。
>sallyさん。 コメントありがとうございます。トラックバク頂いたブログで切られた鳥居の写真拝見しました。痛々しいですね。鎮守の森がどの程度切られてしまうのかとても気がかりです。
はじめまして 散歩好きで西新宿に用事があったので新大久保より散歩してたら成子天神にたどり着きました 前の姿はわかりませんが壊された鳥居があったりで、とても痛々しく感じました… 事情はあるかと思いますが、都会からこういう光景をなくさないでほしいですね