先日のエントリー で、東武浅草駅(松屋浅草店)の改装についてチラっとふれましたが、3月初旬にイメージパースがリリースされていたんですね。知らずに勝手な願望を書いてしまいました。。。
東武鉄道は2012年春完成を目指し、浅草駅の駅ビルをリニューアルする。東京スカイツリーの開業に合わせて行われるもので、外壁をネオルネッサンス様式にし、開業当時の面影を再現させる。東武鉄道の浅草駅(当時は浅草雷門駅)1931年(昭和6年)5月、関東初となる百貨店併設のターミナルビルとして開業した。正面の大階段には1人乗りのエスカレーターを設置。“日本のアール・デコ建築”のひとつともうたわれたモダンな姿は東京の新名所となり、多くの人で賑わった。今回のリニューアルでは、1974年の改修工事で取り付けられたアルミのカバー材を撤去して外壁を80年前の姿に近づけると同時に、耐震補強工事も実施。リニューアル後は2Fコンコースに待合室を新設するほか、外国人旅行センターを移設し、東京スカイツリーの開業で増加すると思われる観光客に訴求していく。 |
現在の東武浅草駅。1974年に今の姿になったようです。改装された当時は洒落てたのかもしれませんが、今となっては面白くもなんともない建物で、多くの外国人観光客の目に触れるランドマーク的立地としてはとてもふさわしい佇まいと言えません。
開業時の東武浅草駅。先月発表されたパースをみるとそっくりそのまま。近代建築の再生プロジェクトは多々ありますが、ここまで忠実に建設当初の姿を復刻するというのも珍しいのではないでしょうか。
工事が完成すれば、浅草の街並み、景観も一変するでしょう。浅草の風景にパースを重ねてみるだけでワクワクします。先日も書いたように、個人的には、隈健吾風の、木造建築のテイストを生かした和風モダンな外観にしたら外国人観光客にアピールできるのではないかと思っていましたが、東武鉄道は、大正~昭和初期のモダニズム、帝都東京的景観の復活を選択したようですね。私の想像とは違っていましたが、現状にくらべれば、断然風格のある街並みになると思います。
浅草寺二天門側(北側)より浅草駅方面を望む。画面左手が東武浅草駅です。前回のエントリーでも書きましたが、右手の商店街の古いアーケードとクモの巣のように電柱・電線が絡み合う様子はお世辞にも美しい街並みとは言えません。「下町情緒」とかなんとかとは別次元の問題だと思うので、東武浅草駅のリニューアル、スカイツリーの完成を機に、是非改善してほしいものです。