赤坂プリンスホテル閉館

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赤プリ2

グランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)が本日で閉館しました。シンボリックな高層棟は取り壊されて再開発されるそうです。

地上39階、高さ140m設計は丹下健三氏。完成は1983年3月。まだ28年目という新しさです。
都内に外資系の高級ホテルが相次いでオープンし、競争が激化、採算がとれなくなってきたためということですが、赤坂、いや東京を象徴する風景を形作ってきた80年代を象徴するポストモダン建築が取り壊されるのはなんとも忍びない。

この新館が完成した当時(まだ子供でしたが)、当時のプリンスホテルオーナー、堤義明氏のインタビュー記事を読んだ記憶がありますが、確か「時代が変化しホテル経営が厳しくなってもオフィスとして使えるように設計してある」という趣旨のことを述べていました。なのになぜ・・・・。

まあ、このような変則的な形の建物を改造して使うより、いっそ取り壊してオフィスとしてもっと使い勝手のよい、床面積の広いビルに建て替えた方が採算がとれるという判断なのでしょう。赤坂見附は40階建ての高層ビルを取り壊すコストなどものともしない好立地なのだともいえます。

跡地には今より高い180mほどの高層ビルを中心にした、オフィス・商業施設などが入る複合施設が建設されるそうですが、効率一辺倒で味もそっけもない四角く太いビルではなく、新たな東京のシンボルとなるようなカッコいいデザインと、旧華族邸跡の雰囲気を残した、緑の多い、余裕のある敷地の使い方を継承した設計にしてほしいものです。


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